楽器、エフェクター、DTM系のソフトなどをじっくり使ってレビューを書いています。リクエストなどがあったらいつでもご連絡ください。

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Universal Audio(以降UA)の新製品“Volt”をちょっとだけお借りしてみました。
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今回お借りできたのは“Volt 2”なのですが、このインターフェイスにはApolloのようにDSPは詰まれていないのでUADプラグインを使用することはできません。
もし、UADプラグインを使いたいのであれば、ApolloやUAD-2デバイスを使えばいいわけですからね。

UAは、その辺のセグメント分けがしっかりと考えられていて、自分の環境ややりたいことがはっきりしている場合、どれを選ぶべきか迷わないで済むようによく考えられていると思います。

今回の“Volt”シリーズは、リーズナブルにいい音で、 ということでパソコンで使うだけでなく、モバイル端末でも使用できるようになっています。

【Volt 2 概要】
さて、フロントパネルを見てみましょう。
一番左側に並んでいるのは2チャンネル分のインプット端子ですね。
コンボジャックと言われるもので、XLRでも1/4TS、TRSでも接続することができます。
その右側の縦に2つ並んでいるノブはそれぞれの入力のゲインノブです。
上がINPUT1、下がINPUT2ですね。
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さらにその右側に4個のボタンが並んでいますけど、それぞれのチャンネルにVintageとINSTボタンが用意されています。

VintageボタンはUAのプリアンプ610のように倍音豊かなサウンドになるようです。
同じセグメントでいえばSSL 2+の4Kボタンと同じような感じですかね。
この辺の表現、引き合いに出されいる機材と全く同じになるか?と聞かれるとそんなはずがあるわけないですよね(金額が違いすぎます)。
なので、“そういった方向の味付けになる”という感じで理解しておくと使いやすいと思います。
INSTボタンは、ギターやベースなどを接続するときにこのボタンを押してください。
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右側の2つはファンタム無電源供給用の48Vボタンとダイレクトモニタリングを行うためのDIRECTボタンですね。
その右側はモニターアウト用のボリュームノブ、ヘッドフォン出力ののノブ。
シンプルな構成です。

【iPhoneで使ってみた】
iPhoneでGarageBandの音を出してみました。
iPhone > カメラアダプター > Volt 接続。 特に何か設定をする必要もなく音は出ます。(当たり前か) Voltへの電源供給はモバイルバッテリーを使いました。
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実はこれ、ダイソーで売ってる¥500のバッテリーなのですが、これが小さくて便利。
筐体は小さいのに容量も4000mAhあるし余裕ですね。
バイク系のYouTuberさんにも使ってる人が多いと聞きました。

【パソコンに接続】
次にノートパソコンに繋いでみます。
接続方法は他のオーディオインターフェイスと何ら変わることはありません。
シンプルなインターフェイスなので使いやすそうです。
マイクをつないで音を録ってみましょう。

さて、次にフロントパネルにあったVINTAGEボタンを押してみることにします。
同じセッティングで録ってみます。


たしかにVintageボタンを押した音は倍音多めで耳に馴染みのいい雰囲気に変わりますね。
ビンテージ感のある少し柔らかいサウンドになった印象を受けます。

【Volt 2のまとめ】
今回は、Volt 2を使用しましたが、Voltシリーズには、Volt 1、Volt 2、Volt 176、Volt 276、Volt 476と5種類のラインナップがあり、使用目的などによって最適のモデルを選択できるようになっているので、フックアップさん、Universal AudioのWEBを見て確認してみてください。

●長所
・スマホ、タブレット、パソコンと幅広いデバイスに対応
・プロ用機材で信頼の厚いUniversal Audioブランドのサウンド

●短所
・UniversalAudio製だけどUADプラグインやLUNAは使えない
・コンセントに接続するにはUSBから変換するアダプターが別途必要

電源についてはモバイルバッテリー、またはUSB経由でバスパワー動作で十分です。
手軽に使用するというのであれば最適だと思います。





Platform-Nano-Air-Image-1
コントロールサーフェスを欲しいとはずっと思っていたんですが、いくつか考えた上、iCON Pro AudioのPlatform Nano airを買ってみました。
本当は、今すぐ必要なわけではないのですが、必要になる前に買って慣れておこうかなとも思って注文してみることにしました。

用途としては、デスクから離れた位置でトランスポート機能を使いたい! っていうのに加え、ミックス時に作業が効率化されればなぁ...と考えていました。
家でレコーディングする際、アコギは机の前でレコーディングするわけにいかず、ちょっと距離を取りたかったんです。
その場合、キーボードをもって移動っていう選択肢は現実的ではなく...。
今使っているNIのKOMPLETE KONTROL S61のトランスポート機能を使うのも.....でも、手元でコントロールしたいですよね。
以前、とあるアーティストさんの家のスタジオに伺ったとき、老舗の同じような機能を持ったものを使ってご自分でボーカルRECされていたことを思い出しました。 しかも有線で。

Platform Nanoというのは知っていたのですが、Platform Nano airだとBluetoothで繋ぐことができるので私の望んでいる用途にはぴったりです。
デスク上に置いておくにしても無線であればどこに動かしても良いですからね。


【箱を開けてみた】
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箱を開けてみると...本体とレシーバーとUSB3.1ケーブルが入ってますね。
あれ?電源はどうやって.....電源を有線で供給したらAirを買った意味がないじゃない! と思ったら、USB経由で充電して使用することができるんですね。
もちろんUSB接続での使用もOKでした。 しばらく繋いで置いておけば内蔵の電池に充電されます。 使うときは無線で使わない時に有線で充電ですね。


【デスクに置いてみた。】
ん~~、ちょっと存在感ありますねぇ~。
まぁボタンがたくさんあって、フェーダーも1本あるのでこれを使いこなせばある程度のことはできるんじゃないかなぁと想像しています。
ディスプレイには様々な情報が表示されるようですが、実際にDAWに接続してどんな表示がされるのか試してみようと思います。
ボディは大きめと書きましたが、すべての操作を片手で行うのにちょうどいい大きさですし、やりやすいレイアウトになっています。
エンコーダー横にあるスクラブインジケーターの位置など総合的にか判断するに右手での操作を前提として作られていますね。
※これは左手を優先して使う人だけが感じるんだと思うのですが。。。

あと、個人的な希望としては、ノブがもうちょっと太めの方が好みです。
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【いざ登録...ちょっとまって、シリアルナンバーってどれ?】
接続しただけじゃ何にもならないので、使えるようになるための準備をしてみます。
マニュアルのダウンロードやファームウェアのアップデートの確認や商品登録をするためにはiCON Pro Audioのウェブサイトで登録を済ませてしまいましょう。 
自分のアカウントを作成し、+ をクリックすると登録画面に移動します。
そこで購入した製品のシリアルナンバーを記入すると見事登録完了です。
でも...シリアルナンバーってどこに書いてあるの??
こういうのって、だいたい本体に書かれてるじゃん!無いよ!と探すこと20秒。
箱の横にこんな感じで書かれていました。
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【マニュアルはどこ?】
ここでダウンロードすることができます。
・Platform Nano(https://iconproaudio.com/product/platform-nano/
・Platform Nano Air(https://iconproaudio.com/product/platform-nano-air/
これらのページの“Downloads”タブ、または登録後に“user center”で必要なファイルをダウンロードすることができます。
Screenshot_2021-02-10 Register Product Detail

今どき、紙でマニュアルよりPDFの方が便利ですよね。 私の場合、ダウンロードした各社のマニュアルはDropboxに保存して、どこででも、どんなデバイスでもアクセスできるようにしています(これけっこう便利)。

次回は、DAWとのセットアップなどについて紹介する予定です~。



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