楽器、エフェクター、DTM系のソフトなどをじっくり使ってレビューを書いています。
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カテゴリ: レビュー

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■Cue Mix 5対応製品
Cue Mix5はシンプルでインターフェースとパソコンが1:1の接続になります(一般的にはそれが普通か)。 CueMix5側で行うコントロールもCMPと比べてシンプルでありながら柔軟で、かゆいところに手が届く機能を提供しており、初級者から上級者までの幅広いユーザー層に快適な音楽制作環境を提供することができるのではないかと思います。 そうなると、どう使うかによって選ぶインターフェースが変わってくるかと..。

CueMix5が提供できること
【入力されたオーディオにエフェクト処理】
マイクレコーディングする際、モニターに帰ってくる音のクオリティは演奏(パフォーマンス)に影響を与えるので、そもそもの音質はさることながら、オケとのバランス取れたり、ボーカルにコンプ、EQ、リバーブを加えられることは快適性を向上させる上で欠かせないといえるでしょう。
しかもエフェクトを通らずドライ信号で録音することもかけ録りにすることもできるので、ライブRECや移動先で録音するときにコンパクトな機材構成にしておきたいときは、Cue MIx5内で済ませてしまうことも可能です。

【複数のプリケーションからの出力をミックス】
オーディオインターフェースの使い道は音楽制作だけではなく、ゲーム実況や音楽などのライブ配信、ポッドキャストを行うとき、DAW、DiscordやYoutubeなどWEBからの出力、マイク入力をミックスしてOBSなどへ出力し、それらをミックスして配信することも簡単に可能です。

 ■UltraLite mk5
 ULmk5_Front












個人的には、もっとも幅広い層にマッチするモデルだと思います。 手に取って最初に感じたのは「この大きさ(小ささ)の中によくこれだけの端子を配置してまとめたなぁ。」と関心したものです。 入出力端子は数だけでなく、質が高く、種類も豊富でどんなニーズにも答えてくれそうです。 UltraLite mk5のディスプレイだけがカラーではないのですが、コントラストがハッキリしていて暗い場所でも視認性が高いと感じました。


ULmk5_Back












ハーフラックサイズに最大18入力/22出力と豊富な入出力を備えていてフルサイズのラックモデルと比べて遜色ない接続性を提供しています。
XLR端子x2であればちょっとしたマイク録音もできますし、10出力あればパラ出し対応にも余裕があるので用途の幅も広がっていくと感じました。

【多数の出力はなぜ必要か】
UL5








多くのクリエイターが作る音楽は、まだステレオ音源が主流です。
複数の出力を使用するシチュエーションとはどんな時か、一つにマニピュレーションが挙げられます。 同期を使用したライブについての詳細は割愛しますが、マニピュレーターから出力される音は、パーカッション、ストリングス、ギター、コーラスなど、バンドメンバーが発する楽器以外+みんなが合わせる指標となるクリックを出力する必要があります。
それぞれの楽器のバランスがとれた方がいいので、クリック、リズム、鍵盤、ギター、コーラスくらいに分けてパラ出しできた方がいいということでクリック以外はステレオ出しにすると9出力必要になります。 となると10アナログ出力は理にかなっているということになります。

  【ハーフラックサイズの利便性】
ハーフラックサイズということで、ライブでの使用時も大掛かりになり過ぎず、コンパクトでありながら、音質、機能性を確保したいというわがままな要望を叶えてくれています。 ある程度のスペースを持っている、かつ自宅に据え置いて使う..という用途である場合はフルラックのモデルを選んだ方が満足が得られると思います。 しかもiPad®およびその他のApple®iOSデバイスと接続して録音することもできるので、極小セッティングでのマニピュレート、レコーディングなどの用途にも使えて便利そうですね。リハスタで録音するときとかにも便利かも。

おすすめユーザー
トラックメーカー◎  クリエイター◎  マニピュレーター◎  ミックスエンジニア◎
MIX師〇 シンガーソングライター△    DTM初心者×

■考えられるユースケース
▼マニピュレーター

大規模なツアーは別として、ライブ時にマニピュレーターがセッティングできるエリアは限られていることが多く、なるべくコンパクトな機材構成で最大限の能力が得られるようにしたいですよね。 UltraLite mk5をシステムの核に採用するとコンパクトなセッティングに最適ではないかと思います。 先にも書いたようにiPad®などと接続して使えるので、極小セッティングながらも10アナログ出力なので、パート数は十分に分けられ、マニピュレート時の使用にも十分威力を発揮します。

▼打ち込みがほとんどのトラックメイカー
あまりレコーディングする機会が多くなく打ち込みでのトラックメイキングが多め、だけど多機能&高性能なものを揃えておきたいという方にぴったりだと思います。 マイクレコーディングが必要な場合には、2入力あるし、ハードウェアのサンプラーやターンテーブルを繋いだ録音も対応できるし、良いのでは?と思います。

▼移動先での使用を考え、機材をコンパクトにしたいクリエイター
移動した先で使うこともありそうだし、機材はコンパクトにまとめたいし、でも仕事でつかえるクオリティのサウンドが必要という方に適しているモデルといえます。


■828
設計の世代は新しくなっているがモデル名としては一番長い歴史を持っている828。
初号機から接続性、用途の多様性を売りにしていたと思う。 848の項でも書きましたが、より大規模なシステムへ発展しそうな未来があるなら848、パーソナルな使い方の方が多いのであれば828を選ぶと間違いないと思います。
多機能なので、DAWを使い始めた人にはちょっとハードルが高いかもしれないですけど、頑張っていい音で音楽を作って行きたいっていう人にはもお薦め。


【なんでも来いのマルチパーパス】
入出力数、接続可能なフォーマット、モバイルデバイスからのコントロールなどを考慮すると、どんなシチュエーション、どんなユーザーにも快適な環境を提供してくれます。 大規模なシステムを必要とせず、マイクレコーディングにもラインレコーディングにも十分対応可能な828は、自宅や個人スタジオでの制作活動では十分に満足できるでしょう。 最大28チャンネルの入力可って、スタジオでもない限り足りなくなることはないでしょうね。

 【豊富な付加価値】
ブースのある家や作業場、スタジオに導入する際、レコーディング時にトークバックやスピーカー切替えが使えるのは嬉しいですね。トークバック越しにコミュニケーションするだけでスタジオにいる感じがして気分が上がるのは私だけでしょうか(笑)。ディスプレイが大きく、828が現在どんな状態なのか瞬間的に把握できるようになっていてマルチイン/アウトを使う身としてはありがたい。 またマイク入力用のチャンネルセンド/リターンを使ってお好みのコンプなどアウトボードを通した音で録音することもできるのも嬉しいです。マイク入力に接続が無い場合はライン入力としても使えるっていいね。 でもそんなにたくさん入力必要?

おすすめユーザー
トラックメーカー〇  クリエイター◎  マニピュレーター◎  ミックスエンジニア◎
MIX師△ シンガーソングライター△    DTM初心者×


■考えられるユースケース
▼マニピュレーター
マニピュレーターとして活動するだけでなく普段の音楽制作活動にも使いたいという場合、828が最適だといえます。 クリック、リズム、ベース、和音楽器、コーラスなどゆったり分けられるし、普段の制作で使う場合にも必要と思われる接続性はすべて備えているし、828内部のセッティングはCM5に記録しておけるしでまったく問題ありません。

▼自分の作品をハイクオリティでリリースしていきたいクリエイター
作詞、作曲、アレンジ、ミックスまですべてをこなすマルチなクリエイターには828どん状況でも強力な相棒になってくれると思います。
ハードウェアのシンセやサンプラーを繋いで楽曲制作したい!      できますよ!
曲が出来上がってからアコギを足したくなったからいい音で録音したい! できますよ!
ボーカルRECの時にビンテージのコンプを使いたい!          できますよ!
ミックスの時、複数のスピーカーでミックスチェックしたい!      できますよ!
828はどんな用途にもハイクオリティに応えてくれる頼もしいインターフェースです。


■Mシリーズ
MシリーズとはM2、M4、M6の3種類を指します。 前述したモデルとの違いはデジタル入出力やCM5、CMPなどのソフトを使用しないこと、DSPを搭載していないので、録音時のダイレクトモニターにリバーブなどがかけられないなど、ちょっとした違いがあります。


IMG_6403














それぞれの違いは、入出力数以外は大きな違いがないので、ちょっとした録音くらいだったらM2で十分だと思います。 全モデルともESS TechnologyのSabre 32 Ultra DACを採用していて、上位モデルと遜色ないサウンドクオリティを提供してくれるので、エントリーモデルながら長く愛用できるでしょう。

M2
2イン2アウトのシンプルな構成なので、音楽制作をこれから始める人にも優しく、煩わしいセッティングも必要なく音楽制作に集中させてくれるモデルといえます。 ループバックもできるので配信をしている弾き語り系のアーティストにもピッタリでしょう。

M4
M2よりも入出力が増え、4イン4アウトとなるので、マイクに加えてエレキギターをLINE接続したい場合などはM4を選ぶと良いでしょう。M4も同じくループバック機能があるので、配信などにも向いています。 中身はM2、4ともほぼ同じクオリティなので、入出力が2系統では足りない!という人は、M4を選んでみてください。

M6
Mシリーズの上位機種ですね。マイク入力が4系統になるのでファンタム電源を供給することを考慮して、付属の電源アダプターを必要とします。マイク入力2系統くらいまでだとUSB経由で供給されるバスパワーでも動作させられたのですが、上位機種だけあって、その辺は安心できるスペックとなっています。 ここまでくると一人で音楽を作って録音して...ということに加え、ゲストミュージシャンに来てもらって演奏や歌ってもらうことを視野に入れた仕様になっています。 ヘッドフォン端子が2系統、A/B モニター・スイッチでスピーカーを切り替えてミックスチェックなど1ランク上の作業にも対応できるのでM2からのステップアップや、初めてのオーディオインターフェースの買換え候補筆頭になるででしょう。A/B モニター・スイッチはミックス時だけでなくミックスするときとリスニングするときなど、シチュエーションによってスピーカーを使い分けたい時などに便利です。

おすすめユーザー
トラックメーカー〇  クリエイター〇  マニピュレーターX  ミックスエンジニア△
MIX師◎ シンガーソングライター◎    DTM初心者◎

【よりパーソナルな活動に最適】
Mシリーズをお薦めしたい人は、たくさんの機材に囲まれた音楽制作というよりも、シンプルな機材構成で録音もミックスも済ませたい「In The BOX」派、ひとりで音楽を作っている人など、よりパーソナルな活動を重視している人に最適です。エントリーモデルとは思えないくらいのサウンドクオリティ、レイテンシーが快適なプロダクションをお手伝いするでしょう。

【余談】
私の友人にフリーアナウンサーがいて、自宅でナレーションを録音できる環境を作りたいという相談を受け、手元にあったインターフェースに加え、M2とマイク数本を使用して録音してみました。 録音したデータを聴き比べた結果、インターフェースはM2が選ばれました。 理由は録れた声の質感が他のモデルと比べ、上のクラスのクオリティに感じたことを挙げていました。 これなら家で録って納品しても大丈夫とのこと。 マイクの質、録音環境にも左右されますが、良いクオリティで録れていたことは間違いありません。

【まとめ】
ここまで3回に渡ってMOTUのオーディオインターフェースについてレビューしてきました。 使いながら書いていて、この音良いな、、、と。 ちょうど持ち歩きのサブマシンを買い替えようかな...と思っていたので、友人に加え、私もM2を購入することにしました。 他のインターフェースで録音した音源を再生してみましたが、「落ち着く」、「よく見える」という印象です。
私自身は配信はやっていないので、ループバック機能は使っていませんが、いつかやってみようかな。 と心の片隅に残しておきます。

この記事を読んでわかりにくかったことや質問がありましたらRigRidersのXにリプでもDMでも送ってください。

ではまた!

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それではMOTUブランドのオーディオインターフェース各モデルについて紹介していきましょう。
音質に関しては前回触れているので、今回はどのようなユーザーにとって有益に使えるか、どのモデルを選んだら望む用途に最適か、などを中心にお届けしようと思います。
しばらくの間、入れ替えながらすべてのモデルを使いましたが、どんなシーン、ユーザーでも重宝することは確かです。
でも昨今、いろいろな機材が価格高騰して予算が無限な人でもない限り、効率よくシステム構築をしたいのではないかな?と思い、入出力などの個性や拡張性の有無によってどのモデルがお勧めか書いていきたいと思います。

■Cue Mix Pro対応製品
CueMix Pro(以降、CMP)対応のモデルを選択した方がいいとお薦めできるユーザーは、「制作やレコーディングのシチュエーションやスタジオ、作業場など使用する環境や現場の成長度合いによって将来的により大きなシステムを構築することがあるかもしれない」ということが視野に入っているユーザーには強くお薦めします。しかも、ステレオの音楽だけでなくイマーシブ環境をコントロールするにも長けているので、今後の音楽制作の方向性がイマーシブ環境をしやにいれているのであれば、CMP対応製品の導入を検討するといいと思います。
2026年3月現在、CMP対応製品は、848、16A、10Preの3種類です。


■848■
848_02
828と品番が似ていますね。 見た目もなんとなくそうなのかなぁと。
比較してみましょう。

上が828、下が848です。
82848

背面はこんな感じです。
84828_Back


入出力数に多少の違いこそあれど、系統は似ていますよね。
より大きなシステムで使うことを考えるのであれば848、よりパーソナルな方向でPCとインターフェースを一対一で使うことが主なら828も視野に入ると思います。
どちらも多様性という意味では、どちらも選択肢の最上位に入るのではないかと思います。 848に話を戻しますね。

【多彩&豊富な入出力】
入力:マイク/LINE/インスト入力X4、LINE入力x8、インサートx2ステレオ、オプティカルx2
出力:アナログLINE出力x12、オプティカル出力x2。

つまり「どんな用途でも対応可」な心強い仕様ですね。
コンピューターとの接続に関してはThunderbolt4、USB-Cに対応し、AVB接続によって最大8台までのMOTUデバイスとデイジーチェインが可能(そんなにたくさん使うかしらんけど)。 入出力数が足りなければ、AVB端子のあるMOTUインターフェースをケーブル一本で接続することができ、拡張も用意にできます。
まぁ、スタジオやライブRECで使用しない限り28入力32出力で足りなくなる状況は少ないと思うのだが...それでも足りないというシチュエーションになったらAVB接続を利用してインターフェースのチェインが可能になっているので(予算を気にしなければ)問題ないですね。

【CueMix Proによるスケール拡張メリット】
CueMix Pro対応製品はAVB端子を搭載しておりネットワークによってスケールを拡大することができます。 ※848は旧世代のMOTU AVBデバイスとも互換性アリ。
例として16Aを接続してみました。CueMixProはこのように表示されます。
CMP duo_01
同じシステム上に表示され、タブを切り替えることでそれぞれのインターフェースをコントロールすることもできます。 これはスタジオやライブRECのように多チャンネル入力が必要とされるような場合、有効ですね。 しかも上の写真での接続時に使ったケーブルの長さは我が家にあった最長のもので15m!

私の知人にも小規模なスタジオを所有している人がいますが、ネイティブ環境で録音するのであれば、この組み合わせはいいかもしれない。薦めてみよう。 用途によっては、16Aではなく、10Preを選択する案もありかな、と思います。 必要な方向性によって増設するインターフェースを選べばいいと思いますし、そのベースとなるインターフェースに848を選択するっていうのは現実的なラインかな、とも思いました。 どっちの方向にもスケールをアップできるので本当に便利だなぁと実感しました。

おすすめユーザー
トラックメーカー クリエイター マニピュレーター ミックスエンジニア
MIX師 シンガーソングライター スタジオ DTM初心者


初心者にはセッティングがちょっとハードルが高いかも。
ある程度、デジタル機材にも慣れ、自分のやりたいことがはっきりしてきている人にお薦め!

■考えられるユースケース
▼制作メインのアレンジャー、クリエイター
自宅で制作をして、ある程度の録音も行っているアレンジャー、プロデューサー、クリエイター、プロジェクトスタジオなどにぴったりではないかと思います。 アナログ入力数を増やしたい場合、AVB接続で16Aや10Preを繋げてスケールアップすることも簡単にできるので将来を見据えたベースとして848の導入は堅実かと思います。

▼マニピュレーター
マニピュレーターとして活動する場合のシステムの核に848を持ってくるのはアリかもしれません。 アナログで10出力あるので、クリック、リズム、ベース、和音楽器、コーラスなどパラ出しするに十分な出力があります。 また、マニピュレーターさんは自宅で制作も行われている方が多いと想像します。 アナログ入力もマイク/LINEx4、LINEx8 + インサート端子x2があるので録音、ミックスにも十分対応可、ライブでも制作でも力を発揮してくれそう。

▼自宅作業も多いエンジニア
日本のほとんどのスタジオでは、Pro Toolsが導入されています。以前は、HDXシステムなど一定のハードウェアでなければ十分な作業をすることができませんでしたが、昨今ネイティブのプラグインを使ってのミックスでも十分というエンジニアさんも増えてきました。自宅にセッションを持ち帰ってミックスの続きをする場合に、848を使ってもいいのではないかな?と思います。 エンジニアさんの場合、必要とするのは圧倒的な音の良さだとは思いますが、現在リリースされている世代のインターフェースはプロの使用にも十分満足できるクオリティがあるといえるでしょう。

▼レコーディング&ミックス(スタジオ、ライブ)
多くの入力が必要になるシーンを想像するとレコーディングが考えられます。 スタジオでのレコーディングはもちろん、ライブレコーディングにも適していますね。 入力については、大規模な編成のバンドREやLive RECなどで使用する場合万が一、足りなくなることがあるかもしれませんね。そういう場合はLINE接続を必要とするケースが多いなら16A、マイクを接続したいなら10Preを選択するといいのではないでしょうか。 この2機種はどちらもCue Mix Proに対応しているのでスムーズにシステムの中に組み込むことができる。


16A_02
アナログ入出力多用派には絶対的な満足を与えてくれると思います。 私的には、自宅で制作し、録音するソースが、ギター、ベース、ボーカル等、アナログ接続することが多いので便利なんですが、ちょっと入出力数が多すぎるのと、XLR端子がないので、導入は見送りになりましたが、マイクプリのアウトがTRSなので8入出力もあれば十分かなぁと思ったのでした。
大は小を兼ねるとも言いますが、使わない機能、入出力があることがすべてのケースで吉と出ることはなく、現在の自分の環境にマッチしたものを選ぶといいですね。 でも後述しますが、環境によっては超~便利に使える機能も持ち合わせているので、下記もじっくりお読みください。

【豊富なアナログ入出力】
 16A最大の長所はアナログ入出力の多さにあると思います。 その名の通り16のアナログ入出力とオプティカル入出力x2があります。 16端子x入出力もあるとなるとなかなか壮観ですね。 その端子は、TRS端子を採用しているので、1Uサイズの筐体にスマートにレイアウトされています。 TRSもXLRと同様にバランス入出力なのでクオリティ的にも安心ですね。 16AのTRS入力はLINEレベルを受けるものなのでマイクの接続にはマイクプリを必要とします。 最近のマイクプリやコンプもTRS端子を採用している機材が増えていますし、問題ないでしょう。 しかも形状的にTSケーブルを接続することもできますね。 アウトが多いのでDAWのトラックをパラ出しできて大規模なシステムを使っているマニピュレーターさんにも安心なクオリティだと思います。
【拡張することでスタジオのコアシステムとして使用することも可能になる】
AVB接続してシステムをスケールアップさせることができるので、アナログ入出力が各16chじゃ足りないというケースにも問題なく対応でき、最大サンプルレート96 kHzで、256チャンネルの128入力 / 128出力を提供してくれる。それだけのクオリティをもったオーディオを多チャンネル送受信してもレイテンシーは極小ってすごい! 多数チャンネルのレコーディングを行うプロジェクトスタジオ、レコーディングスタジオに導入も考えられます。

【なかなか知られていない拡張性】
すべてのアナログ出力はDCカップリングされていて、16Aを使用してホストDAWからコントロール電圧(CV)を使用してモジュラーシンセサイザーを操作したり、シーケンスに活用することが可能です!モジュラーシンセを使用したアーティストのライブ活動に強力なサポートができると思います。

おすすめユーザー
トラックメーカー クリエイター マニピュレーター ミックスエンジニア
MIX師 シンガーソングライター スタジオ DTM初心者



■考えられるユースケース
▼アナログ接続によるレコーディングを行う機会が多い人
スペースもあるけど、機材も結構ある、、、毎回使うものだけを接続し直すのは非効率だと思う方! 16Aは多くの楽器や機材に接続しっぱなしにしておくことも可能です。 しかもモジュラーシンセをコントロールするためのCV出力にも対応。 私の作業部屋では以下の様に接続して使ってみました。
・マイクプリx2:マイクレコーディング用(キャラの違うプリx2)
・アンプシミュレーター(ステレオ)ギターをLINERECする時に使用。
・D.I.(モノ):主にベースRECで使用。
・シンセを直挿し

※今を思えばステレオのマイクプリを買っておいたらよかったなぁなんて思います。
なぜならば (家スタでは少ないかもしれないけど)ステレオで収録したい楽器があった場合、キャラ的に同じマイクプリがあった方が良いかもな、思うことがありました。

▼スタジオ/それに類する作業スペースを持っているクリエイター
規模は問わず、レコーディングスタジオやレコーディング可能な作業スペースを持っている方々にはお薦めかな、と。 上記にもありますが、別途マイクプリアンプを持っていれば、マイクも繋げますしいろんな機材が接続できる余裕を持っているのはかなりアドバンテージです。 出力も豊富なのでイマージブ環境を整えるにも適していると言えるでしょう。 そして、モジュラーシンセをコントロールする信号「CV」を出力できるので、DAWとモジュラーシンセを融合させた音楽で表現するものいいでしょう。

■10Pre■
10pre_02
多チャンネル入力は必要だけど、16Aだとマイクを直接接続できないのでちょっと不便とか、LINE接続はTRSじゃなくてやっぱりXLRで繋ぎたいという堅実派におすすめ。 10入力は自宅で使い切ることはほぼないでしょう。ということを考えると自宅外に作業場、スタジオを持っている人などがお薦めなのかと想像します。 プリアンプ付きっていうことはマイクを直接繋げられるので自宅スタジオでマイクを使ったレコーディングが充実しますね。アコギの場合は2本マイク立てられるし弾き語りの場合、それに加えてボーカルも余裕で同時に録音できます。マイク入力はLINE入力も受けることができるので、10Preのマイクプリではなく、お気に入りのプリアンプに接続して使うこともできますね。

【気になるプリアンプの音質ももちろん試しました。】
マイクを接続可能なMICINを10系統持っているということは、スタジオ~自宅スタジオでマイクを使用したレコーディングをすることがある人にお薦めとなります。そのマイクプリの音が気に入らないと使いものにならないですよね。ご安心ください。強烈なキャラはついていませんが、ナチュラルでどんなソースにも合いそうなキャラクターでしたよ。 また、インサート端子があるので、ボーカル録音時にプリアンプの後にお好みのハードウェアのコンプを使うことも可能です。 となると、機材構成がある程度充実している人が使う方が向いていそうですね。

【小規模ライブの音関係を一手にコントロール可能】
プリアンプ内蔵なのでマイクを直接繋げ、CMPでミックスして10Preのアウトをパワードスピーカーに接続することで小規模なライブPAをすることもできそうです。LINE出力もあるのでそれらをモニター用に使うことができますね。 常設の機材が無いカフェやレストランでの不定期なライブで力強い味方になりそうです。 CMPを使えばミックスだけでなくEQ、コンプやリバーブ、ディレイなど一通りのエフェクトも使えまし、そのままマルチトラックでライブRECできちゃいますね。 もしかしたら、この用途が流行るんじゃないかと思ってます。

おすすめユーザー
トラックメーカー クリエイター マニピュレーター ミックスエンジニア
MIX師 シンガーソングライター スタジオ DTM初心者


■考えられるユースケース
レコーディングエンジニア
レコーディングエンジニアは、普段Pro Toolsを使用していていることが多いと思われます。 ProTools Ultimateを使用している場合、HDXシステムで作業した方がいいと思うかもしれませんが、昨今はPCの性能も上がっているのでNative環境で作業しても問題を感じることは少なくなってきました。スタジオだけでなく自分の作業スペースでミックスを行う場合は10Preが活躍します。

マニピュレーター
848の項でも紹介したのと同じような内容で10Preもお薦めできます。 アナログTRS出力が8系統なので、大規模なセットになるともしかしたら厳しいかもしれませんが、小規模のライブに行くなら全然問題ないでしょう。しかもマイクを繋げてイヤモニを付けている人たちに指示を送ることも可能です。

小規模ライブが可能なカフェ、バーなどでライブを行う際のPAミキサー+ライブRECなど
普段、ライブを開催することを想定していない場所でライブを行う際、インプットにマイク、アウトプットにパワードスピーカーを接続し、内部のミキサーを使用してバランスをとり出力が可能。iOSタブレットがあれば手元でバランスを修正できるので、簡易PAの中核として使用することも可能ですし、そのままライブRECにも対応可能です。

【まとめ】
今回はCMP対応製品3種類のレビューをしました。 CMPを使っているということは、拡張性があり、用途によっては複数のインターフェースをAVB接続して入出力をスケールアップさせることができるというのがストロングポイントだと言えます。 Dolby Atmosや360 Reality Audioなどのイマーシブ環境下で使うのにも非常に適していると感じました。 次回はCM5対応製品、Mシリーズついてじっくりお伝えしようと思います。

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オーディオインターフェースは何を買おうか...数年に一度は頭をよぎりますが、その際毎回同じブランドの物を買うか新しいブランドを試してみるかも迷うところですね。
「MOTUのインターフェース、結構いいよ。」という話をよく聞きます。
老舗のMOTUのインターフェース、音がいいというのは簡単に想像がつきますが、オーディオインターフェースを使用している人が全て同じ用途で使用しているわけではないし、同じ音のキャラクターを求めているわけではありません。どんなところが「いいよ。」なのか、そしてどんな人に向いているのか実際に使って確かめ、数回に渡ってレビューしてみたいと思います。



■MOTUとは?
M
ark Of The Unicornの略で、DAWがまだシーケンサーと呼ばれ、役割がMIDIシーケンスに限定的だった頃からの老舗メーカーで、まだDAWが生まれる前、シーケンサーと呼ばれるソフトウェアPerformer(後のDigital Performer)を主力商品としていましたが、後にシーケンスだけでなくオーディオレコーディング、ミックスもコンピューター上で行えるようになり、必然的に関連機材であるオーディオインターフェースも発売するに至ったと思われます。別のメーカーは、先にオーディオインターフェースを発売し、後からDAWの開発を行いましたが、どちらのケースも目指す頂は同じなのなのではないかと思います。卵が先か鶏が先か...。 操作性の良いDAWに良い音で録音/再生するためのオーディオインターフェースを作ることになったのは自然な成り行きですね。 私の記憶にあるのは2408と、今は何世代目だろうか?ロングセラーの828が初期の印象です。 828のパッケージはよくできていて接続性に優れ、あらゆる用途に適していた記憶があります。モデルチェンジを繰り返し現在も販売が続けられているのがすごいの一言です。 多くのプロフェッショナルから絶大の信頼を受け愛用されているインターフェースの魅力を解剖していこうと思います。


■気になるMOTUオーディオインターフェースの音質
「音が良い」というのは個人の印象が多分にあるので、伝えるのは難しいですよね。 スペック的な部分でいうと、MOTUのオーディオインターフェースのどのモデルにも他社ハイエンドのインターフェースでも採用されているESS Sabre32™DACを採用しているので基本的なクオリティに大きな差はありませんし、信頼性が高いです。
※気になる方はESS Sabre32™DACについてググってみてください。
注:参考資料グローバル電子

個人的に好きなサウンド傾向によっても評価が多分に変わる可能性がありますが、今回レビューするにあたって、8モデルを試聴、使用してみました。 アコースティックギター、ボーカル、ナレーションを録音してみました。 また、他社のインターフェースで録音した音源も比較試聴したのでそれらと比較しつつの印象です。

▼音の重心の低さ
音の重心の低さは安定感、実在感が増す要因となります。 楽器のボディやボーカルの胸鳴りなどが拾えるようになり、楽器そのもののリアリティが増します。 特に倍音を多く含む楽器は鳴り方が自然に感じた印象です。 それぞれの音が落ち着くことでエフェクトのノリも良くなるし、長時間聴いていても疲れにくいサウンドだった印象です。
▼バランスの良さ
前項では重心について話しましたが、どこかの帯域がとくに強調されているというわけではなく、全モデルを通してバランスよく聴きやすいサウンドに仕上がっています。
▼解像度
一つ一つの音がくっきりと聴こえ、音、空間が滲むことなくしっかりと認識ができるのでミックスをする場合にもそれぞれの音が聴き取りやすい。またリスニングに使用する場合にも有益であると思います。
10pre_02
■MOTUオーディオインターフェースの大きな利点
音質以外についての利点をいくつか紹介したいと思います。 音楽制作には様々な用途や好みなどが存在するので、下記以外にも私が汲み取れずに伝えられていない多くの魅力があると思いますがご了承ください!

▼拡張性&接続性
コンピュータ―側との接続にはThunderbolt4(TB3、USB3、2への下位互換に対応)を史上初で導入、同梱されている40 Gbps USB-Cケーブルでホストデバイスと接続すると最大40 Gbpsという爆速で最大256チャンネル(128送信&受信)という多チャンネルのオーディオを高いクオリティで送受信可能です。 Mac、WindwsはもちろんのことiOSデバイスで使用することもでき、 また、Mac、WIndowに最適化されたドライバーを使用するので、サンプルレート96kで往復のレイテンシーが1.8mSecという驚愕のスペックを実現しています。

▼内部DSPによるエフェクト処理
Cue Mix Pro と Cue MIx5を使用することによりより柔軟なニーズに対応できるようになりました。 iOSにも対応しているので、タブレットを使用すれば離れたところからコントロールすることも可能です。 これは一人でレコーディングしている時やライブ収録、配信で使用する時にマジで助かります。 ▼ スペック的な部分を説明すると、ミキシングコンソールのように設計された64チャンネルミキサーを本体に内蔵していて、入力は、接続されたインターフェースのあらゆる入出力から信号を取り込むことができます。26のAux バスに加え、メイン、リバーブ、モニター、ソロバスを備え、すべての入出力バスに 4 バンドのパラEQ とコンプ、入力チャンネルにはハイパスフィルターとゲートが搭載され、ハードウェアコンソールのように使用することもできて、充実した機能を提供してくれます。プリアンプ付きのモデルであればマイク直挿しでレコーディングもライブも配信も対応可能ってことでしょう。
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▼AVBって何?
IEEEによって開発されたAVB(Audio Video Bridging)は、プロオーディオ業界で広く採用されており、ライセンス料を要さないことから、低コストかつ高性能な機器を多数擁しています。 MOTUのインターフェースが対応するPoint to Point接続は、標準的なCAT-5e、CAT-6ケーブルで最大100メートル、光ファイバーケーブルではもっと長い距離で接続することができ、ライブ会場やテレビ中継など長い距離を必要とする場合でも100メートルのケーブル配線、デイジーチェーン接続された機器、AVBスイッチを通しても、レイテンシーはAVBネットワーク全体で2msに固定されていて多チャンネルを使用した場合でも安定して高いパフォーマンスを得ることができることが売りの用です。(詳細はハイリゾリューション様の製品紹介ページをご参照ください)

▼視認性
見りゃわかるっていえばわかりますね。 自宅の作業スペースにセッティングしてしばらく使って見ているのですが、ディスプレイに表示されている情報が確認しやすい! 各ノブの質感、トルクも安心感ありますね。

▼低レイテンシー
デジタルレコーディングが一般的になってからはレイテンシーとの戦い(?)が続いています。 特に録音時に遅れてモニタ―から返ってくるとパフォーマンスに大きな悪影響を与えますね。 特にリズムにシビアな状況では気になってプレーどころでは無くなってしまいます。 レイテンシーが少なければ少ないほど快適なパフォーマンスが可能になるわけですね。 前述したようにかなりの低レイテンシーを実現しているので、問題なくパフォーマンスを収録できるでしょう。


■各モデルを系統分けしてみた
今回レビューをするにあたって、MOTUインターフェースを3つのカテゴリーに分けてみました。 2026年2月現在で8機種発売されています。 ライトユーザー〜プロフェッショナルまでどんなユーザー層でも安心して選べる充実のラインナップですね。 ライトユーザーや用途によっては入出力数が多くなくても問題ないでしょうし、ヘビーユーザー、プロユーザーはより使用目的がはっきりしてきているので、必要な接続数、端子の種類や拡張性などが想像つきやすいですね。 一つ一つのモデルを紹介したいとは思いますが、なかなかわかりやすいカテゴライズが見つからなかったので、使用するミキシングソフトウェア別に分けて守ることにしました。 そこで以下のような3つのグループに分けてみました。
名称未設定
グループ分けは以下の通り、使用するDSPミキサーソフトウェアによって分けました。 M2/4/6の3モデルにはDSPは搭載されていません。 ということで、まずはCue Mix ProとCue Mix 5を比較してみましょう。

■Cue Mix Pro と Cue MIx5 の比較
●CueMixって何をするもの?
今回紹介するインターフェースに使用するミキシングソフトウェアはCue Mix proとCue Mix 5の2種類。何をするかの基本的なコンセプトは同じだと思うのですが、できることに少しの違いがあるようです。インターフェースそのものの性能やキャラクターはもっとも重要ですが、Cue Mixでできることの比較もしっかりしておくこと、買った後に「あぁ〜、これができれば良かったのになぁ...」と思うことなく、愛用することができると思います。

●CueMixでできること
・インプット&アウトプットコントロール
・インターフェースに入力された信号のミキシング
・デバイスの設定

●CueMixの基本的な機能
CueMix Proの画面はこんな感じです。
cmp_01

CueMix_Pro_1_1_
コンプレッサー内蔵なので録音時にかけ録りも可能ですね。


Cue Mix 5の画面はこんな感じです。
cm5_01

cm5_02

cm5_03

どちらもインターフェースに直接触れることなく各コントロールを調整できること、インターフェース内部のミキシングを行えることが挙げられます。 違いを以下にまとめてみました。

CueMix 5は最新の小型/中型機種(UltraLite-mk5など)用の比較的シンプルな機能を提供し、Cue Mix Proは16Aや10pre、848など大規模なAVBシステムにも対応する柔軟なルーティング機能を持つプロフェッショナルの要求にも十分に対応が可能です。

●Cue MIX Proには
・ハードウェアにAVB端子がついている。
・マトリクスを組んで柔軟なルーティング設定が可能
・ネットワーク接続された複数台の管理
・シグナルルーティング&スプリット
・パッチベイ

●Cue Mix 5には
・ハードウェアにAVB端子がついていない。
・ベーシックな入出力の設定、ループバックの設定など
・接続、使用している本体のみのコントロール


次回は全ラインアップを紹介しつつ、どんな用途、どんなユーザーにお薦めできるかもレビューする予定です。 楽しみにお待ちください。

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【ORIA miniを使ってみて】
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前回記事に書いて以降、しばらく使ってみました。
結果から言うと、快適なリスニング&モニタリング環境を手に入れて満足しています。 
結果に不満はまったくありません。
どこが気に入っているか、物足りないところはないかなど、感想と気づいたことを紹介しようと思います。

【ポジティブ要素】
前回の記事にも書きましたが、DAWの場合、セッション内のそれぞれの音がしっかりと聴こえる感じになったと言う点が最初に気付いたところです。
ORIA miniを使用した環境に慣れてきて、比較試聴すると現在使用しているスピーカーによって強調されている部分やクセがわかってよかったなと思っています。

中低域や低域に起こりがちなモヤっとボヤけていた部分がなくなりそれぞれのパートが聴き取りやすくなりました。 ミックスする時に「おや?」っと違和感を感じる部分が明確にわかって、手当てを必要とする場所を迷わなくなりましたね。
自分にイメージがあれば、何をすればいいのかわかりやすくなったといえばいいのかな。
(自分に気付く力とそれをどうしたらいいか判断する知識、経験、技術が足りていないと気づくことも多々ありますがw)

また、専用のハードウェアを使用しているので、パソコンを始めとするそれ以外の機材に負荷をかけずに安心して使用できるところもいいですね。
そのハードウェアのクオリティが高いので、元の音を損なう心配をしなくていいことも挙げられます。

【ネガティブ要素】
ネガティブな印象はほぼなかったのです。挙げるとしたらささいなもので、接続(経由する)アナログケーブル、電源供給のためのUSB-Cケーブルを必要とし使用するケーブルが増えた分、設置場所に気をつけないとケーブルの引き回しが散らかってるように見える...なんて些細なことです。
あと、ORIAmini自身を近くにおかないと切り替えができないので頻繁に切り替える必要がある方は手元におく必要がありますね(私は切り替えて使用することは稀です)。
それくらい些細なことしか気にならないですね。

【快適に、そして効果をできるだけ引き出せるように】
たぶん、ORIA miniに興味を持ち、このページに辿り着いた方はORIA miniができることについてある程度わかっていると思いますが...当然ながらORIA miniを快適に使い続けるためのコツがあります。

ルームアコースティックを補正するハードウェアなので、厳密に言えば部屋の環境が変わればルームアコースティックも変わると考えられます。

スタジオ環境で使用している場合は問題ないと思いますが、自宅作業スペースの場合、生活エリアと兼ていたり、模様替えなどをした場合に測定した方がいいケースも出てくるので、その都度マイクを繋げて部屋のあちこちウロウロ...ってちょっと面倒かなぁなんて思ったりもしました。

機材のメンテと同じ気持ちでいればいいか...(笑) まぁ一回試してみてください。
その効果は絶大というかしっくりくると思いますよ。

【測定を行うには】
測定を行うには次のような作業が必要になります。
・ORIA Controlデスクトップアプリをインストールする。
・Sonarworks SoundID Referenceを使用して部屋の音を測定を行う。
・SoundID Referenceアプリから、作成したプロファイルを「Audient ORIA」形式でエクスポートする。
・ORIA Controlアプリを開き、エクスポートしたファイルをインポートして、4つあるプロファイルスロットのいずれかに割り当てる メディアインテグレーションさんのWEBに詳しく書いてありますね。

実際のSonarworks SoundID Referenceでの作業はこんな感じでした。
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ソフトウェアは英語だったけど、何をすればいいかは写真で教えてくれます。


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こんな感じで部屋の中の響きをマイクで拾っていきます。
これを三十数箇所はなかなか飽きる(笑)


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私の部屋はこんな感じでした。
左右差あるなぁ~..

【最初はちょっと面倒に感じるかも...が、それを通り過ぎた先に快適さがある】
面倒と感じる部分がもっとも大切だったりします。
前述しましたが、ものぐさな自分的には測定作業が面倒だったかも。
 部屋のあちこちにマイクを置き、そこで測定を行うのですが、初めて測定した場合思いがけない場所にマイクをおくよう指示され悪戦苦闘した記憶があります。
作業スペースが機材に囲まれているような部屋だと「そこにはマイク置けないな... 」なんていうこともありました。 オレはブームスタンドを駆使して乗り切りました。(笑)

【まとめ】
(ハードウェアがあるけど)目に見える何かを手にれるわけではないし、無くても困っていないと思っている人が多いと思うが、実際導入してみるとあった方がいいと思うし、ミックスする時間を快適にしてくれると思う。 リスニングのときは元に戻してミックスするときは補正をかけて...なんていう使い分けもいいかもしれないですね。



■ルームコレクションシステム?
近年、ルームアコースティック補正に対応したスピーカーやシステムが多くみられるようになりました。
自宅で作業する場合、部屋の形、大きさ、壁の材質、部屋に置いてある楽器以外のものなど多くの影響を受けて部屋鳴りが構成されます。
他にも、生活スペースとの兼ね合いや十分な吸音など、なかなか整ったルームアコースティック環境を用意するのって難しいですよね。
そこで、こういったコレクション(補正)機能を持った機材を導入することで改善されたモニタリング環境を手に入れてより良い音楽制作に集中するということも選択肢に入るようになってくわけです。
ということで、縁あってORIAを試す機会をいただいたので、概要をレポートしてみましょう。
詳細なレビューは次回!

 ■商品構成
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 ORIA miniは以下のような構成で出来上がっています。
・ORIA miniハードウェア
・測定用マイク
・ORIA Controlソフトウェア(登録後ダウンロード)
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ORIA miniは、補正に関しては、業界標準のルーム補正ソフトウェアである「Sonarworks SoundID Reference」と連携し、部屋の音響的欠陥を分析、補正します。
そのデータをORIA mini本体に最大4つまで保存して切り替えて使用することができます。
スピーカー本体に内蔵できるものもあるけど、ハードウェアとして独立しているということで、
異なるスピーカーセットにも対応できるってことですね。
(最大4つまでのコレクションデータを切り替えて使えるっていうのはここで威力を発揮するってことか...)
 また専用のハードウェアなのでPCやそのたの機材に負担をかけることなく高音質、低レイテンシーでの処理が可能だとのこと。
ORIA miniは、 シグナルパス上に置かなければならないので、ORIA miniを挟むことによる劣化やレイテンシーなども気になるところですね。

● レイテンシー
・44.1kHz 約6.5mSec
・96 kHz 約5.4mSec
かなり低い部類に入ると思います、っていうか、これ以上は縮めることはかなり難しいと思います。

もしかしたら楽器をレコーディングする際は気になる人がいるかもしれませんね...。

●音が通るので音質に関して..
・32ビット AD/DAコンバーター
・ダイナミックレンジ:127dB
音に関しては、キャラクターなどもあるとは思いますが、他のレビューを見ても「クリーンで高精度な...」と書かれているし、自分でもそういう印象を受けました。

■セッティング
オーディオシグナルのセッティングは超簡単で使っているスピーカーがパワードスピーカーであれば、PC>オーディオインターフェイス>ORIA mini>スピーカーの順にTRSケーブルで接続するだけです。 あとはORIA miniとPCの間をUSB-Cケーブル ハードウェアのセッティングが終わったら次にソフトウェアをインストールして室内の補正を行います。(021) AudientのWEBからドライバーをダウンロード、インストールをしてマニュアルを見ながらセットアップを行います。 マニュアルが英文のみなのと、慣れないと測定に関してはある程度の時間を必要とするので、本記事とは別に補正に関するわかりやすい記事を書こうと思います。

■いざ、測定
自分の部屋の環境がどんなもんなのか測定を最初にしてみましょう。
測定用アプリを起動して、アプリの指示の通りに付属の測定用マイクを動かして部屋の特性を測定するだけです。
我が家の仕事部屋はこんな結果が出ました。
スクリーンショット 2025-12-15 21.39.27













少し古いスピーカーなので左右差出ているし、音量差もあるようです。
(ちょっとショック...)
スピーカーを買い替えたときはもちろん、模様替えをしたり、大き目の機材入れ替えをした場合は測定し直した方がよさそうですね。

■補正...その後
それを反映した結果、、、すごく良かったです。 どこがどう良かったかというと、音の解像度が上がったというよりも、雑味が減って様々な音が聴きやすくなりました。 オン/オフして聴き比べて、以前はこんなに低域出てたのかぁ、それのせいで聴きとりづらいところあったなぁと思うようなところもあったり、帯域によっては部屋のどこかと共鳴しているのかなんなのか変な方向なっているんだなぁと実感しましたね。

■まとめ
プラグインではないので、セッションが重くなっても動作に影響がないのは強みですね。
ただ、素晴らしい結果を出せましたが、すべての人にオススメだとは言えない気がします。
まず、ORIA自身の価格を下回るスピーカーに対して使って結果に対して満足感が得られるかどうかが気になります。
それなりのクオリティのスピーカーを使っている場合、効果をより大きく実感できるのではないかと思います。
オススメできるのは、自分が作った、または依頼された楽曲をより良いサウンドに仕上げたいという気持ちがある人で自分の家の部屋鳴りに満足していない人(満足している人っているのか?)にはぜひ試してみて欲しいと思います。特に低域方面の鳴り具合がよくわかるようになると思います。
実際、私は元の音に戻れなくなっています。

ORIA miniについての詳細は、こちらへ

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