楽器、エフェクター、DTM系のソフトなどをじっくり使ってレビューを書いています。リクエストなどがあったらいつでもご連絡ください。

カテゴリ:FAQとTIPS > Eventide


2. ハードウェア

H90をセットアップする前に、主なコントロールと入出力の接続に慣れておきましょう。

·        2.1. トップパネル

·        2.2. リア&サイドパネル


 

2.1. トップパネル

TOP

図. 2.1 H90 トップパネル

1.    SELECTノブ

SELECTノブを押してセレクトモードに入ります。SELECTノブを押し続けるとバンクセレクトモードになります。

2.    PERFORMノブ

PERFORMノブを押して、PERFORMモードに入ります。PERFORMノブを回してPERFORM HOTノブ (セクション 6.4.2を参照) を調整します

3.    OLEDディスプレイ

エフェクトパラメーターとシステムセッティングにアクセスできるユーザーインターフェイスを表示します。

4.    インプットレベルメーター

下段のLEDは、インプットチャンネル1-4のシグナルの存在を示します。最上段はクリッピングを示します。信号がH90の入力をオーバーロードしている場合は、機器の出力レベルを調整するか、H90のインプットレベルを調整してください。

5.    Bluetooth オン/オフ

このLEDは、H90Bluetoothアクティブステータスを示します。

6.    Bluetooth コネクション

このLEDは、H90Bluetooth経由で他のデバイスとペアリングされているかどうかを示します。


※注

Bluetooth機能はH90の現在のソフトウェアには実装されておらず、将来のアップデートで追加される予定です。

7.    クイックノブ

3つのクイックノブを使用して、パラメーターや設定を調整することができます。

8.    PROGRAMSボタン

このボタンを押すとプログラムエディットモードに入り、プログラムをブラウズしたり試聴したりできます。

9.    ROUTINGボタン

このボタンを押すとルーティングエディットモードに入り、もう一度押すと、インサートパラメーターが順番に表示されます。


ヒント

PROGRAMSボタンとROUTINGボタンを同時に長押して、システムメニューにアクセスします。

System

. 2.2 PROGRAMSボタンとROUTINGボタンを長押ししする

 

10.  PRESETSボタン

このボタンを押してプリセットエディットモードに入り、プリセットライブラリーをブラウズします。

11.  PARAMETERSボタン

このボタンを押してパラメーターエディットモードに入り、プログラムとプリセットのパラメーターを調整します。


ヒント

PRESETSボタンとPARAMETERSボタンを同時に長押しして、Tempoメニューにアクセスします。 

TEMPO

. 2.3 PRESTSボタンとPARAMETESボタンを同時に押し続ける

 

12.  P/A/B LED ボタン

セレクト/バンク・モードでは、LEDボタンを押してプログラムまたはプリセットをアクティブ/バイパスします。PERFORMモードでLEDボタンを押すと、パフォーマンスパラメーターをフットスイッチにアサインできます。

13.  フットスイッチ

セレクト/バンク・モードでは、3つのフットスイッチを使用してプログラムのキューアップやロードを行います。PERFORM モードで、これらはユーザープログラム可能なフットスイッチです。


 

2.2. リア & サイド



Rear

図 2.4 H90リア

 

Side


図 2.5 H90 サイド

1.    アナログ出力

4系統の¼"モノチップ/スリーブ入力ジャック。インストまたはラインレベルに設定可能。

2.    アナログ出力

4系統の¼"モノチップ/スリーブ出力ジャック。インストまたはラインレベルに設定可能。


ヒント

H90 の入力と出力の接続方法がわからない場合は、セットアップ (セクション3) を参照して、H90 をリグに統合する方法を確認してください。


 

3.    EXP/CTL

2 つの 1/4 インチ チップ/リング/スリーブ入力ジャックにより、さまざまなパラメーター マッピングと割り当てオプションを利用できます。 以下のものを受け入れます:

·        10-25 K エクスプレッションペダル

·        13ボタンAUXスイッチ

·        0-5 V ボルテージコントロール

4.    電源入力

H90の電源には、付属の12V 1A電源アダプターを使用してください。

センタープラス(+)、5.5/2.5mmジャック

5.    USB-C端子 

H90 Controlアプリによるアップデートやプログラム、プリセットの管理のためにコンピューターに接続します。また、USB経由でMIDIを送信するためにも使用します。

6.    LINEレベルLED

どの入出力がLINEレベルに設定されているかを示すLEDです。

7.    MIDI DIN入力

MIDI機器を接続し、H90のパラメーターのコントロール、PCメッセージによるプログラム選択、外部MIDIクロックソースへの同期を行います。

8.    MIDI DIN 出力 / スルー

MIDI機器をH90の内部クロックに同期させたり、PCメッセージとH90コントローラーをCCとして送信します。

1. はじめに

この度は、次世代マルチエフェクター、Eventide H90 Harmonizerをお選びいただき、誠にありがとうございます。Eventideのライブパフォーマンス・オーディオプロセッサーは、ラックマウント・エフェクトのパワーを、演奏するミュージシャンの手元や足元に届けます。ハイクオリティなエフェクトをお求めの方にも、まだ聴いたことのない実験的なサウンドをお求めの方にも、H90Eventideがこれまで愛してきた素晴らしいサウンドのエフェクトを提供します。直感的なUI、包括的なI/O、フレキシブルなルーティング・オプション、豊富なエフェクトを備えたH90は、あなたのリグの中心となるようデザインされています。

1.1. 主な特長

·        62種類のエフェクトアルゴリズムがプリロードされています:

·        10種類の新しいエフェクトアルゴリズム:

·        Bouquet Delay

·        Even-Vibe

·        Head Space

·        Instant Flanger

·        Instant Phaser

·        Polyphony

·        Prism Shift

·        SP2016 Reverb

·        WeedWacker

·        Wormhole

·        H9 Max Harmonizerに搭載されていた52種類のエフェクトアルゴリズムをすべて含み、機能と改良が強化されています。

·        SIFT (Spectral Instantaneous Frequency Tracking)テクノロジーによる新しい低レイテンシー・ポリフォニックピッチシフト

·        ARMベースのアーキテクチャが、新しくエキサイティングなクリエイティブエフェクトの基礎を築く

·        プログラムごとに2つのアルゴリズムを同時に使用可能

·        プログラム間の真のスピルオーバー

·        エフェクトを直列または並列にルーティング

·        インストゥルメントまたはラインレベル動作

·        2つのモノインサートまたは1つのステレオインサートをシグナル・チェーンの任意の場所に配置可能

·        2つの独立したステレオ信号を同時に処理するデュアル・ルーティング

·        5つのプッシュ・ターン式エンコーダーで、よりタクタイルなコントロールを実現

·        ペダル、最大3ボタンのAUXスイッチ、CV信号用のエクスプレッション入力を2系統装備

·        H90 Controlソフトウェアを使用して、MacまたはPC上でプログラムの編集、リストの作成、ファームウェアのアップデートが可能

·        インストゥルメントチューナー内蔵

 

1.2. いくつかのアドバイス

H90は、コンパクトなパッケージに素晴らしい処理能力と柔軟性を備えています。H90が提供する機能を完全に理解するには、このユーザーガイドをじっくりとお読みいただくことをお勧めします。しかし、すぐにでも使い始めたいという方は、少なくとも同梱のクイックリファレンスガイドをお読みになるか、セットアップの章(セクション3)をご覧ください。

 

1.3. 同梱物について

同梱物について:

·        H90本体

·        クイックリファレンスガイド(英文)

·        ACパワーサプライ

·        USB-C to USB-Aケーブル

·        ゴム足x4

·        Eventideステッカー

·        ピック

Eventideのストンプ型エフェクトはデジタルエフェクトなので、ソフトウェアのアップデートが行われることがあります。

例えば、H90の現行ソフトウェアバージョンは1.5.6.161です。 (2023.09.04現在)

ご自分が使用されている
新しいパラメータにアクセスすることもできるので、ぜひアップデートしてみてください。 確認方法は動画の通りです。

1. [PROGRAMS]ボタンと[ROUTING]ボタンを同時に長押しし、[SYSTEM]モードに入る
2. [SELECT]ノブを回してカーソルを[About]に合わせ、[SELECT]ボタンを押す
3. シリアルナンバー、ソフトウェアバージョン、ファクトリーパックが表示される
4. 現状のバージョンは[1.5.6.161]です。 実際の操作を確認したい方は、動画も作成したので以下をご覧ください。 (ついでにチャンネル登録もお願いします)


 
Eventide H90

Eventideのサポートで一番多いリクエストが“登録の解除”らしいです。
この登録というのは、H9を使用する際に必要です。

これは、購入したH9がH9Coreなのか、H9なのか、H9MAXなのかを識別するためにも必要になります。
これらはインターネット経由でEventide社に自分のアカウントを作り、ここで管理をすることになります。
自分が買ったアルゴリズムは、このアカウントに紐づけられることになります。
例えば、複数のH9を購入した場合、一台目にH9MAXを買って登録を済ませると、2台目にH9Coreを買っても同じアカウントに登録をすれば、H9MAXと同様に使用することができます。
ということで登録が必要になるんです。

【残念ながら売却してしまう時】
中古で手に入れた時に、登録が前のユーザーのままになっていたりすると、購入した人が登録できなくなるので、万が一売却をする場合はこの“登録の解除”をしてから売却した方がスムーズなようです。
これは、Eventaideの日本語サポートに依頼しても可能ですが、アプリ“H9 Control”からも行えます。


その方法を紹介しましょう。

H9 Control(Mac、Win、iOS、Android)を起動して、登録解除をするストンプボックスとペアリングをします。

アプリ画面の“ペダル”タブを選択してください。
01
その一番下にある“ストンプボックスの登録解除”を選択してください。

02

“ストンプボックスの登録解除”をタップしてください。

03

確認画面が出るので“OK”を押せば完了です。

これで登録解除”が完了します。

この登録解除は、自分のアカウントに登録されているものにだけ手続きをすることができるので、買った後に前オーナーの登録が解除されていない場合はEventideの日本語サポートに依頼するしか方法が無くなってしまいます。

残念ながら売却をされる場合、後に使って頂く方のためにも登録の解除をされた後に売却されることをお勧めします。

2018年9月現在で、v5.x(モデルによって異なる)となっているFactorシリーズ(TimeFactor、ModFactor、PitchFactor、Space)のファームウェアですが、アップデート方法に関して問い合わせが多いようなので、ここに簡単な方法を紹介することにしました。

もっとも簡単な方法 】
アプリケーション“H9 Control”を使うととても便利です。
このアプリケーションは、iOS、Android、そしてPC、Macでも使うことができます。
接続するときはUSB接続で使用します(スマホやタブレットと接続するときは、Camera Connection kitが必要です)。
それぞれのアプリケーションは無料でダウンロード可能です。
また、どのアプリケーションでも作業可能です。

【H9 Control??】
このソフトウェアの名称は、H9 Controlと名付けられていますが、実際のところ、Factorシリーズの接続も可能です。
現在、手元にPitch Factorがあるので、試しにPitch Factorを接続してみたところの画像です。
even0926-01
中央上部にPitch Factorを接続していることを示す“PF-xxxxx”というシリアルナンバーが表示されています。
そして、表示されているアルゴリズムは、Pitch Factorの部分だけがカラーで、他のモデルのモノはグレーアウトしています。
プリセットを確認しても表示されるのは、Pitch Factorのプリセットだけです。
Time Factorの場合は、Time Factor部分だけがカラーになると思われます。
ソフトウェア名がわかりにくくさせていますね。(笑)

【ファームウェアをアップデートするには】
さて、いよいよファームウェアアップデートを行いましょう。
ソフトウエア下部に表示されているタブの中から“ペダル設定”をクリックしてください。
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するとこのような画面が表示されます。
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上部左にペダル名、シリアルナンバー、現在のファームウェアバージョン(5.2.0になってますね)。
画面に表示されているメニューの下から二段目の“ストンプボックスのソフトウェアをアップデートする”をクリックしてください。

ディレクトアップデーターを開くをクリック。
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H9 Controlが自動的に終了し、ディレクトアップデーターが開きます。

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デバイスを選び インストールするソフトウェアのバージョンを選び、
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“Install Update”をクリック ペダルのプリセットをどこかに保存するかどうか聞いてくるので、それぞれ適した操作をしてください。


その後、アップデートモードでペダルを再起動しましょう。
アップデートモードで再起動する方法は、電源を落とし、センターボタンを押しながらスイッチを入れるだけです。

もう一度“Install Update”をクリック アップデートが始まるので、ゆっくり待ちましょう。
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たぶん.....10~15分くらいかな? 終了するとペダルは自動的に再起動します。


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もう一度H9 Controlを起動してファームウェアアップデートされているかどうか確認してください。

新しいバージョンになっていれば完了です。

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